リラクゼーションヨガ×アロマセラピー
リラックスしたいときに必ず受けたくなるクラス
RUMI先生
Special Interview
スピリットヨガスタジオでリストラティブヨガやヨガニードラなどの深いリラクゼーションクラスを担当して下さっているRUMI先生。RUMI先生のクラスでは、季節や天候に合わせたアロマの香りが漂う中、優しく心地良い声のガイドで体も心も解放へ。ヨガとは何か?「幸せ」とは何か?RUMI先生の限定インタビューをぜひチェックしてください!!
Q.1 自身の紹介をお願いいたします。
Rumiと申します。自身のブランド Awareness Aromaのディレクターとして、スタジオではアロマセラピーとヨガの両方の視点から、幸せに生きる方法を探求する「香りの中のリラクゼーションクラス」を担当しています。
Q.2 先生がヨガを始めたのは、いつ、どこでですか?理由は何でしたか?
15年程前、ジムでトレーニングのアフターメンテナンスとしてヨガを始めました。その後、大阪に移住してスピリットヨガと出会い、ヨガがもたらす心への大きな変化に興味を持ち現在に至ります。
Q.3 ヨガとは何ですか?
私自身をより深く理解するツール。心と体を鍛え整えるための学びと実践。そして生き方です。
私達は皆、幸せになりたいと願い、人生という限られた時間の中で、それぞれの個性を花開かせ、持って生まれた素質を体現して生きています。
ですが現実はどうでしょうか?
あれも違う!これも違う!と次々に幸せの対象を変えて外の世界に理想を求め続け、また手にいれた幸せを誰かにとられないように必死に握りしめ、人生のほとんどを幸せを得るために奔走することに費やしていませんか?
ヴェーダの教えである「今ここにいるあなたが幸せの意味である」、この言葉の本質を理解するためには、客観的で明晰な知性と心の成長が不可欠です。人として成熟し、思いやりに溢れ、自らに葛藤を作り出すことなく、執着や嫌悪に振り回されない平和な心のあり方こそが、私たちが生きる生態系である宇宙との調和を生み出します。
私たちは宇宙の一部でしょう?
ですから、ヨガの実践を通して宇宙と調和することは、私たち自身と調和するということであり、心が体という名の小さな器を超えて、大きく寛大で愛に溢れた自分に変容していきます。そして、自分との調和は、考え、口にする言葉、行動すべてをも調和に導きます。だからこそ、私にとってヨガは生き方そのものです。
Q.4 アロマセラピーの歴史を教えて下さい。
古代エジプト時代、神様へお祈りを捧げるために使われた薫香が始まりと言われ、高い抗菌作用をもつミルラなどの芳香植物がミイラ作りにも使われていました。アロマセラピーという言葉が生まれたのは1930年代。一人の化学者の火傷をきっかけに、ラベンダーの薬理効果が発見されました。現代では、さらに研究が進み、精油を美容や心身の健康に役立てる【ホリスティック・アロマセラピー】が広がっています。
Q.5 先生がアロマセラピーを取り入れられているのはどうしてですか?
特別にブレンドされたオーガニック精油の香りは、クラスの中で、みなさんの気持ちの切り替える役割をしています。
想像してみてくださいね。長い1日の終わり、スタジオに足を運び、灯りを落とした静かな空間にマットをひいて横たわり、シャワーのように舞い降りる香りの中で、周囲を気にせず大きく伸びをして深呼吸する…そんな時間を嫌いな方はいるでしょうか?(いないことを望んでいます!笑)
精油には、リラックス、気分の向上など心への作用と、呼吸や消化器、神経など体への多様な作用が期待できますが、大切なことがもうひとつ。スピリチュアル面の作用。それはあの小さな瓶の中に植物のエネルギーが凝縮されていること。ヨガで結びついた心と体が、香りを通して大いなる自然=宇宙と結びつき、深い安心感やリラクゼーションを味わうことができます。
また、同じ香りなのにクラスの始めと最後で、まったく違う香りのように感じる方がよくおられます。呼吸が浅いときには オレンジなどのトップノートを、心身が緩むとフランキンセンスなどより微細な香りをキャッチしたり…。香りで心身の変化を感じて頂けるのもクラスの特徴です。
Q.6 現代社会において、どのようにアロマセラピーが役立ちますか?
たくさんの情報に溢れた現代社会で、私たちは常に頭の中、マインドの中に生きています。過去を振り返っては悔やみ 怒り、未来を想像しては怖れ 不安に押し潰されそうになり、頭の中で無限にループしている人生のリハーサルを自力で止めるのは簡単ではありません。まるで、体はここにあるのに、心は遠くをさ迷ったまま迷子になっているよう。ですがどのような状態でも、香りをかぐ時は、確かに自分自身が今この瞬間に生きていることを気づかせてくれます。
忙しさの中に自身を見失いそうになったり、思考が暴走しそうな時には、精油のボトルを開け、ゆっくりと深呼吸してみましょう。ディフューザーやアロマランプでお部屋に香りを広げ、好きなアサナを練習したり、クッションに座って瞑想するのもオススメです。
鼻腔から入る香りの成分が体を巡る感覚に意識を向け、呼吸を深めていくと、まるで大自然の中にいるように少しずつ心に空間が広がるのを感じることができるでしょう。ただ香りを楽しむ以外何もしない時間をもつことこそ、私たちには最も必要かもしれません。
Q.7 ヨガニードラとリストラティブヨガについて教えて下さい。どんなヨガですか?
ヨガニードラは、仰向けシャバーサナのポジションで目を閉じガイドの声に耳を傾け静かな時間を過ごします。究極のリラクゼーションとも呼ばれ、たった数十分の練習でも数時間熟睡したときと同様のリラックス効果があると言われています。
リストラティブヨガは、たくさんのブランケットやクッションで体をサポートし、シンプルなアーサナを保持し、心と体をゆるめて、乱れた体内リズムを取り戻していきます。
どちらも、陰の要素が強く、リラックスしながら瞑想状態へと導き、不要なものを手放し、私たち誰もが本来もつ感謝や思いやりを育み、自らを癒す力を培います。
Q.8 ヨガニードラやリストラティブヨガのようなリラックス系ヨガはなぜ必要なのでしょう?
驚かれるかもしれませんが、皆さんの多くと同じように、私も会社員として、毎日オフィスで働いています。目標達成へのプレッシャーを背負い、山のようなタスクに追いかけられ、人間関係にストレスや悩みを抱え、時には叫びだしそうになったり…。だからこそ、ヨガがもたらす効果を自身の身をもって実感しています。
ヨガやマインドフルネスの実践を続けていると、次第にヨガのマットの上と、オフィスや日常とが重なり、やがて境界が消えひとつになります。すると、どのような状況においても、平常心を保ちながら、エゴ、競争・被害者意識を手放し、目の前の経験に心を開いて最善の選択ができるようになります。継続することを通して、私は、欲しいと思っていた能力もいつしか手にすることができ、仕事への向きあい方、パフォーマンス、目標やコミュニケーションの全てが大きく変化しました。
日常生活の中で、困難に出会ったと感じる時、私たちは物事を実際よりも複雑に見てしまっていないでしょうか?
集中とリラックスを同時に体験できるヨガニードラやリストラティブヨガは、私にとって、客観的に自身を観察することで、過剰な情報を手放し、マインドを整理し、自分に戻ることを楽しむ大切な時間です。そして多くの働く人々に、この練習をぜひ取り入れて頂きたいと願っています。
Q.9 Rumi先生はスピリットヨガの全米ヨガアライアンス200時間コースを卒業されていますが、その時の経験はどうでしたか?
200時間のティーチャートレーニングは、私にとって様々な良い意味でヨガの学びの入り口となりました。コース終了後は、導かれるように二人の師と出会いました。ジョディ・ボーン先生からは、優しさと謙虚さを、ジャネット・ラウ先生からは強さとマインドフルネスを、そしてお二人共から愛と誠実であることを学び、これが今の私のクラスのベースとなっています。
講師になるためではなく、ヨガをより深く知りたいとの好奇心から受けた200時間でしたが、これをきっかけに自身が大きく変容しました。今は受講してとても良かったと思い、スピリットヨガ、そしてサポートしてくださった皆さんに心から感謝をしています。
RUMI先生ありがとうございました。
合掌
Interview by Haidar Ali
RUMI
滋賀出身。2011年大阪への移住をきっかけに、忙しい都会の中で心身のバランスをとる時間がほしいとヨガスタジオへ。練習を重ねるうち、長年自身の中で抱えていた様々なコンプレックスから自由になりつつあることを実感。ヨガが体や心にもたらす変化に魅了され、現在も学びを続けている。2014年全米ヨガアライアンス200時間修了。
また、10代より独学でアロマセラピーを学びはじめ、2015年からは、新たに調香、そして精油を用いたエネルギーワークとマインドフルネストレーニングを学び中。エッセンシャルオイルフォーミュレーター、Awareness Aroma ディレクターとして、アロマとヨガの両方の視点から幸せに生きる方法を探求、人びとに伝えている。
自身のヨガクラスでは、精油がもつエネルギーやメッセージの力を借りた『心の声に気づくレッスン』を心がけている。